テレビの裏側をコッソリ暴露! 謎の業界人集団「チーム・スパイス」の業界裏日誌

0001

  午後2時半、オレは都内にある某スタジオの楽屋、いわゆるタレント控室にいる。
 
  目の前には、4組の若手お笑いコンビが計8人。
  彼らは、これから収録の始まるバラエティ番組の共演者であり、またこの楽屋を一緒に使っている“ルームメイト”でもある。

  タレントの楽屋は、基本的には1人、もしくは1組に1部屋が与えられる。
  とはいえ、テレビ局やスタジオによっては同時に何本もの番組が収録されており、楽屋の数にも限りがあるため、各番組で取り合いとなる。
  番組スタッフは、与えられた数の楽屋を出演者に割り当てていくわけだが、当然うまく収まらないことだってあり、そうなると何人かで“相部屋”になってしまうケースもあるのだ。

  誰にでも経験があると思うが、他人と長い時間、同じ空間にいるというのは、気を遣うし、気が休まらないものだ。

  しかし、今オレの目の前にいる8人は、そんなことを気にかけている様子はない。
  むしろ、お互いに楽屋話を楽しみながら和気あいあいムードである。

  お笑い芸人は地方の営業などで仕事をともにすることも多く、比較的みな仲が良いが、これがグラビアアイドルだったりすると、ちょっと厄介だ。
  彼女たちはライバル意識も強く、派閥もあり、相部屋だとお互いに牽制し合う空気が何となく漂う。
  その殺伐とした雰囲気に居たたまれず、着替えとメイクを済ませると、マネージャーとともに楽屋からどこかへ出ていってしまう者もいるくらいだ。

  中には、犬猿の仲と言われ、楽屋では絶対にしゃべらない2人もいる。

  某作家先生は、そんな爆乳グラドル2人の熱いバトルを“乳の谷の戦い”と呼んでいた。
  さしずめGカップの方が“源氏”で、Hカップが“平家”といったところだろうか。

  もちろん、大物タレントの場合は1人で大きめの楽屋があてがわれる。
  しかも、長々と歩かせるわけにはいかないということで、収録スタジオに一番近い楽屋が用意されることが多い。
  つまり、売れてないタレントほど、収録スタジオから遠く、長い距離を歩かされるというわけだ。

  そういえば、今いるこの楽屋も収録スタジオからはかなり遠くに位置している。

  そして、彼らには長い距離を歩くと同時に、「楽屋あいさつ」という非常に重要な“儀式”もある。

  新人タレントや後輩たちは番組MCや大物タレント、先輩のもとへ本番前にあいさつへ行くのが通例なのだが、これが結構タイミングが難しい。
  そうじて、売れっ子タレントは楽屋での取材や他の番組などの打ち合わせも多く、多忙なのだ。
  その合間をぬって、新人タレントや後輩たちは楽屋の扉をノックしなければならない。
 
  まあ、大抵の場合は間に番組プロデューサーが入ってくれるので、その指示に従えば良いのだが…。

   ただ最近は、楽屋あいさつを嫌い、あえて後輩たちの訪問を断っている人もいる。
   そう、楽屋は仕事と仕事の合間の貴重な休憩時間でもある。
  誰にも邪魔されたくないというのが本音だろう。

  だから、収録スタジオの入り口直前にある、“前室”と呼ばれる小部屋で、出演者同士の本番前のあいさつが交わされるケースも増えている。

関連記事