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フォトセッション

  俳優・阿部寛と女優・真木よう子、樹木希林が21日、都内で映画「海よりもまだ深く」の初日舞台あいさつを行った。

  是枝裕和監督がメガホンを採る同映画は、“なりたかった大人”になれなかった大人たちの感動の物語。
 
  笑ってしまうほどのダメ人生を更新中の中年男の良多(阿部)は、15年前に文学賞を1度とったきりの自称作家。
  今は探偵事務所に勤めているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」だと言い訳している。
  元妻の響子(真木)には愛想を尽かされ、息子・真悟の養育費も満足に払えないくせに、彼女に新恋人ができたことにショックを受けている。
  そんな良多の頼みの綱は、団地で気楽な独り暮らしを送る母の淑子(樹木)だ。
  ある日、たまたま淑子の家に集まった良多と響子と真吾は、台風のため翌朝まで帰れなくなる。
  こうして、偶然取り戻した、一夜かぎりの家族の時間が始まる…といったストーリー。

  ステージには、阿部、真木、樹木とともにカンヌにいるため、この場には来られなった是枝監督の等身大パネルも登場。

阿部寛
 
  「カンヌ国際映画祭」から帰国したばかりのキャストたちはそれぞれあいさつに立ち、阿部は「ようやく、みなさんのお目に掛かることができます。フランスでは良い評価を頂き、充実した日々を過ごせました」。

  真木は、「この作品が大好きで、早く観てもらいたいと思っていったので、この日を迎えられたことをうれしく思っています」と笑顔を浮かべた。

  樹木は、「なんとかカンヌへ行って、ヨレヨレになりながら戻ってきました」と話して笑わせた。

  初の「カンヌ」への参加となった阿部は、「街中が活気にあふれていました。天気も良く、3日間でしたけど、夢のような日々を過ごせました。たぶん一生忘れないと思います」としみじみ。

真木よう子

  今回が2度目の参加となった真木は、「前回、『そして父になる』で行った時は、連日ドシャ降りだったので観光ができなかったんですが、今回は晴天に恵まれ、歴史ある街々を見られたのでうれしかったです」と明かした。

  同じく2度目の参加となった樹木は、「バアさんよりも若い人が経験しておくべき場所よね」と印象を語った。
  そのカンヌでは、海と鶴の柄をあしらった振袖に真っ赤な鯉がデザインされた帯をしめた姿が印象的だったが、じつはこの着物は、樹木の娘が結婚式のお色直しにきていた着物をリメイクしたものだという。

樹木希林

  また、樹木は「カンヌ」での阿部の様子を尋ねられると、「この風体がカンヌにピッタリなんですよ! 団地よりもよくなじんでいました」と答えて会場の笑いを誘った。

  レッドカーペットを揃って歩き、公式上映も鑑賞した3人だが、阿部は「レッドカーペットは距離的にはあまりなかったんですけど、忘れられない経験をさせて頂きました。あと、観客の方たちと一緒に上映を観られて、笑いどころが日本と変わらなかったりと反応を直に知れて、とても面白かったです。スタンディングオベーションは本当にうれしくて、僕はもっといたかったんですけど、樹木さんが早く行こうというので、仕方なく帰りました」。

  すると、樹木は「私の知り合いの作品が、去年ブーイングが起きたらしくて、もし今日この場でブーイングが起きたら気絶しちゃうって思っていたの! だから舞台あいさつした時、『上映が終わったらすぐに逃げられるようにする』って言っていたんだけど、ああやってたくさん拍手が頂けて本当によかったと思います。カンヌは、出品したからって評価されているとは限らないと思ったわね」とハニカんだ。

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