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  昨年に「AKB48」が10周年の節目を迎えて、AKB48グループにとって新たな門出となる結成11年目に迎えた「第8回AKB48選抜総選挙」。

  前回の「総選挙」からこの1年間、グループ総監督の高橋みなみや元2期生の宮澤佐江、梅田彩佳、元「SKE48」の松井玲奈といったかつての総選挙で選抜入りを果たした人気メンバーが卒業していく中、一部からはAKB48グループの人気に陰りが出ているといった声も出ていた。

  だが、終わってみれば過去最多得票となる1位の「HKT48」の指原莉乃の24万3011票をはじめ、多くの投票がなされて、開票イベントの中継番組は平均視聴率17.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。
  娯楽の多様化によりテレビ離れが叫ばれる昨今において、この数字は異例のもので、まざまざとAKB48グループの人気、底力を見せられた格好だ。

  この結果を見る限り、総選挙は“ブーム”と呼ばれる一過性の時期は過ぎ去り、日本の一つの“文化”として定着した観すらある。

  開票イベントが開催された“ご当地”の新潟での平均視聴率26.8%という数字は、土曜日の夜という時間帯を考えても驚異的であり、その一方で見逃せない新たな副産物も生み出している。

  今年の「総選挙」における新潟市の経済効果は15億円とも20億円とも言われており、昨年の福岡開催に続き、もはや「総選挙」は単なるいち芸能イベントではなく、地方創生のための一大コンテンツとなっているのだ。

  実際、今回の「総選挙」の開票イベントについては、開催決定前に新潟以外にも複数の都市が候補として挙がっていたそうだが、その段階で地元からの熱烈なラブコールがあったと聞く。

  福岡、新潟と2年連続で地方都市での開票イベント開催が成功に終わったことで、早くも来年の開催地が何とも気になるところではあるが、個人的にはふと札幌開催に期待を寄せている。

  北海道といえば、今年3月に北海道新幹線が開業して注目が集まっており、札幌は「SPR48」の立ち上げも期待された、AKB48グループにとっても思い入れの深い地。
  くしくも、今年の「総選挙」では、元「AKB48」のドラフト生の川本紗矢が初ランクインにして27位、「AKB48」の坂口渚沙が70位に入り、倉野尾成美とともに「チーム8」勢として初めてランクイン入りを果たすなど、北海道出身メンバーの躍進が目立った印象もある。

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