SKE48

  今や初夏の一大イベントと化している「AKB48選抜総選挙」だが、「総選挙」およびその開票イベントがここまでの盛り上がりを見せるようになった背景には、姉妹グループの存在がある。

  大会場で開催され、1位の「HKT48」指原莉乃が史上最多となる24万3011票を獲得し、フジテレビで生中継された番組は平均視聴率17.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するなど、大きな関心を寄せられている「総選挙」だが、09年7月に行われた「第1回AKB48選抜総選挙」の開票イベントの会場は、収容人数1500人から2000規模の赤坂BLITZで、地上波での生中継も当然のことながら行われなかった。

  それが、翌年の姉妹グループの「SKE48」のメンバーが初めて参加した「第2回AKB48選抜総選挙」、11年の「NMB48」のメンバーが初参加した「第3回AKB48選抜総選挙」、12年の「HKT48」が初参加した「第4回AKB48選抜総選挙」と、姉妹グループのメンバーが“参戦”し、回数を追うごとに「総選挙」への注目度は高まっていくことになる。

  振り返れば、「第4回AKB48選抜総選挙」において前年に結成されたばかりの「HKT48」から唯一、上位64位入りの圏内入り(47位)を果たした宮脇咲良が、その後に大きな飛躍を遂げて、「AKB48」の10周年記念シングル『君はメロディー』でセンターを務めたことは、「総選挙」の歴史を語るうえで、欠くことのできない“ストーリー”の一つだろう。

  今年の「総選挙」の開票イベントは、結成間もない「NGT48」の本拠地の新潟で開催されたが、これまた結成間もない「NGT48」勢の中で、1万3571票を獲得して76位に入った「NGT48」の“カトミナ”こと加藤美南が、さらなる飛躍を遂げて“第二の宮脇咲良”になれるのか、大いに期待している。

  “総選挙に強い”と言われる「SKE48」勢は、3位にランクアップした松井珠理奈、初の“神7”入りを果たした須田亜香里が選抜入りを果たした。

  選抜入りは2人にとどまったが、高柳明音や大場美奈、古畑奈和、惣田紗莉渚、竹内彩姫の5人が「アンダーガールズ」入りを果たした。
  順位は落としたものの、2年連続で「アンダーガールズ」入りを果たした古畑、元ドラフト生で前年から順位を上げた惣田、昨年に研究生から「チームKⅡ」に昇格し、今年に初圏内入りにして31位にランクインした竹内については、今後の伸びしろもかなり期待でき、来年の「総選挙」でのさらなるステップアップが楽しみである。

  一方、「NMB48」勢からは、エースの山本彩が昨年の6位から2つ順位を上げた4位で選抜入りを果たした。

  選抜入りが山本1人という点に関しては正直、さみしい部分もある。
  と言うのも、以前から複数のAKB48グループの関係者から、「『NMB48』はなかなかの逸材揃い」という声をよく聞いているからだ。

  8月には、山本とともに1期生のエースとして結成時からグループを牽引してきた渡辺美優紀が卒業する。
  人気メンバーの卒業はグループにとってピンチである反面、他のメンバーにとってはチャンスでもある。
  今年の総選挙で24位に入った白間美瑠、33位に入った矢倉楓子といった次世代エースと呼ばれるメンバーたちが、渡辺の穴を埋め、山本を脅かすほどの存在になれるかが、今後のカギとなるだろう。
  薮下柊、須藤凜々花、渋谷凪咲の3人にも要注目だ。

  「HKT48」勢からは指原を筆頭に宮脇、兒玉遥の3人が選抜メンバー入り。
  グループ結成当時のエースだった兒玉にとっては、悲願の選抜入りとなった。

  また、矢吹奈子、冨吉明日香、田中美久、井上由莉耶、秋吉優花の5人が今年の「総選挙」で初圏内入りを果たした。
  3年連続で「アンダーガールズ」入りしている朝長美桜、今年初圏内入りにして28位にランクインした矢吹奈子には、来年はぜひとも選抜入りを狙ってほしいところ。
  18歳の朝長、15歳の矢吹がさらなる飛躍を遂げることで、AKB48グループ全体の活性化、新たな未来が見えてくる。

  いずれにせよ、昨年はご当地開催での“追い風”も取り沙汰されたが、今年の結果を見るにつけて「HKT48」の勢いは来年以降も続きそうだ(「4」に続く)。  

                                         (文責/三杉武)

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