テレビの裏側をコッソリ暴露! 謎の業界人集団「チーム・スパイス」の業界裏日誌

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  午後4時半、オレは某スタジオのサブ(=調整室)にいる。
  目の前にある数個のモニターでは、毒舌タレントが番組の「フロアディレクター」をイジり倒して笑いをとっている。

  「ディレクター」と言っても、個々に役割分担がある。

  「プロデューサー」の右腕となり、番組の演出をするのが「チーフディレクター」。
  映画でいえば、監督にあたる。

  「ディレクター」を補佐するのが、「アシスタント・ディレクター(AD)」。
  かつては、日々ボロぞうきんのように扱われ、鉄拳制裁が日常茶飯事の軍隊のような厳しいシゴキに耐えるADもいたものだが、昨今の若者にそのようなことをすると一日、いや一時間で辞められてしまう。
  今では、逆に気を使わせる厄介な存在である。

  どの番組も常にAD不足であり、「ポケモンGO」でレアなポケモンを探すよりも、ADを探す方が難しい。
  「テレビで働かない?」なんて声をかけたって、“ADGO”ではなく“ADNO”と言われるのがオチだ。

  「ロケディレクター」は、スタジオ外で行われる撮影を担当する。
  撮ってきた映像を編集し、VTRにまとめて収録時に出す。

  仕事に慣れてきたADが“腕試し”ということで、ロケVTR作りを命じられることもあるが、いわばディレクターへの登竜門とも言える。
  しかし、大抵の場合はダメ出しの嵐で、散々なデビュー戦になることが多い。

  そして、生放送やスタジオ収録で番組を滞りなくスムーズに進行させていくのが、「フロアディレクター(フロアD)」である。

  最近では、モニターの横にべったりと座り、カンペを持って、MCやタレントに指示を出す姿が放送中の番組に映ることもあるので、ご存じの方も多いだろう。
  サブにいるチーフディレクターや演出の指示をインカムで聞きながら素早く的確に対応して番組を進行していく、オーケストラで言うならばタクトを振る、指揮者のようなものだ。

  多くの場合、現場経験が豊富なチーフADが担当するが、これぞプロ中のプロというフロアを得意とする人もいる。

  あるベテランMCには、「アイツじゃなきゃやらない」と言うほど、お気に入りのフロアDがいた。
  彼は、大物MCにご指名を受けるくらいだから、当然ギャラも破格だった。

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