テレビの裏側をコッソリ暴露! 謎の業界人集団「チーム・スパイス」の業界裏日誌

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「どうなっているんだよ!」

  スタジオの入口付近から、男性の怒鳴り声が聞こえてくる。
  どうやら、今日のゲストである“マニアさん”がADに向かって怒っているようだ。  

  事情を知るスタッフによると、ADが入り時間を間違えて伝えてしまったため、ものすごく早く来てしまったということだった。

  「これなら他の用事を済ませることができた」とわめいている。

  確かに、大切な時間を奪ってしまったこちらが全面的に悪いのだが、あのキレ方は尋常じゃない。
  1ヵ月前の打ち合わせの時は、温厚そうなイメージだったのだが、今はその面影すらない。
  今にも泣きそうなADには、この場は荷が重すぎると思い、私は謝罪をしに彼らのもとに向かった。

  他人よりあるモノに詳しい、コレクションを多数持つ、自分の趣味、特技に没頭する生活を送っている…そんな人たちを、私は“マニアさん”と呼んでいる。

  彼らは、ラーメン、カレー、スイーツ、冷凍食品、鉄道、銅像、城、文房具、ラブホテル、大食いなどなど、さまざまな分野のスペシャリストとして、テレビ番組に出演している。

  それぞれのジャンルには、その世界の第一人者がいるのだが、中には鉄道のように乗車することを目的とする“乗り鉄”、列車の撮影が趣味な“撮り鉄”、走行音や発車のメロディーを録音する“録り鉄”というように、細分化されているものもある。

  マニアさんたちは、大抵は一般人であるが、中にはその知識や技量を活かして書籍を出版するなど、プロとして食べている人たちもいる。

  また、その業界にスカウトされ、アドバイザーやら、プロデューサーといった肩書を与えられている人も存在するのだ。

  ユーチューバーが動画で注目されて人気者になるように、マニアさんたちもSNSを通じて自分のオタクっぷり、手練っぷりを発信している。

  我々テレビマンも、新しいジャンルのマニアさんはいないのかと、日々リサーチをしているので、そうした活動がたまたま目に留まり、番組に出演してもらおうと、話を聞きに行くこともある。

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