テレビの裏側をコッソリ暴露! 謎の業界人集団「チーム・スパイス」の業界裏日誌

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  午後3時半、オレは都内某ホテルの高層階ラウンジにいる。

  全面ガラス張りの店内から眺める景色は格別で、一瞬仕事であることを忘れさせてくれる。
  たびたびそんな絶景に目を奪われながらも、オレは目の前に座る女性タレントYの真剣な独白に耳を傾けている。

  ここ数年、芸能人がこれまで世間に明かしていなかった自身の過去を語る番組が増えている。
  「テレビ初告白!」、「衝撃の新事実!」、「独占公開!」など、番組タイトルには必ず視聴者をあおるサブタイトルがつけられる。

  じつはYにも今回同様の番組に出演してもらうことになり、オレが担当することになった。

  “知られざる過去”というのは、たいがい本人が話したくないから公に出ていないものだが、最近はそうした自身の“負の部分”、いわゆる“黒歴史”をあえて語りたがる芸能人が増えている。

  借金や恋愛などのトラブルを抱えていた人、事件、事故を起こしてしまった人、長い期間病気を患っていた人など、それぞれ事情は異なるが、渦中にあった頃は自身のイメージを損なうといったリスクがあったため、できるだけ隠しておこうという意識が働いたのだろう。

  また、所属事務所も、タレントのそうしたマイナスイメージが広がらないように、火消しに躍起になるため、真実が闇に葬られてしまうケースも多い。

  では、なぜ時間が経ってからあえて自ら語るのか?

  それは、芸能人が“再起”をかけているからだ。

  生き馬の目を抜く芸能界では、誰もが第一線で活躍し続ける保証はない。
  一度、画面に写らなくなってしまうと、世間からはすぐに忘れ去られてしまう。

  中には収入的に厳しい環境に陥る者さえ出てくる。 そうなると、なりふり構っていられずに、自身の過去を切り売りせざるをえないのだ。

  くしくも、現在はそうした過去を告白する番組が各局に存在するため、その需要は十分すぎるほどある。
  そうした番組がドロップアウトした芸能人たちの一つの再就職先のような感じになっているのだ。

  Yは長い間病気に苦しみ、ようやく体調も回復したということで、今回は病気のキッカケと闘病生活の様子について語ってもらうことにした。

  その語り口は滑らかで、病気の引き金となった離婚の原因や何度も死を考えたという地獄のような生活を赤裸々に語っている。
 
  別れた元ダンナ、疎遠になった家族、自身がダマされた仕事の関係者、裏切られたタレント仲間…。
  時間が経つにつれ、話の中の登場人物が増えていく。

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