テレビの裏側をコッソリ暴露! 謎の業界人集団「チーム・スパイス」の業界裏日誌

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  午後5時、オレはとある喫茶店でコーヒーを飲んでいる。

  灰皿にあるタバコの吸い殻の数が時間の経過した長さを物語っている。
  2時間に及ぶ説得だったが、失敗に終わった。

  先程まで、目の前には一緒に番組を制作しているADがいた。
  いや、正確に言えば“一緒に制作していた”だ。

  かつては、テレビ業界の“3K(キツイ、臭い、帰れない)”とも言われていたADだが、最近は徹夜などもなく、休みも結構ある。
  長きに渡って受け継がれてきた厳しい体育会系のようなノリでは、もはや人材を確保できないことに、ようやくテレビ業界も気付いたようだ。

  オレたちの時代と比べると、パソコンによる作業が多く、調べものやカンペ作りなどもだいぶラクになっている。
  AD時代に、先輩ディレクターから理不尽な要求や日々鉄拳制裁を受けていたオレからすると、かなりうらましい環境だ。
  正直、ユルいとさえ思う。

  にもかかわらず、辞めるなんてと思ってはいたが、実際に話を聞いて納得した。

  辞めたEは、派遣会社から制作会社に派遣されている。
  テレビ番組は、複数の制作会社でつくられる場合があり、同じ仕事内容にもかかわらず、労働条件は自分が所属している会社によってまちまちなのだ。

  大手の制作会社所属ならば、世間のサラリーマンと変わらないくらいの給料も出るが、派遣会社から制作会社へ派遣されてきたスタッフのギャラはものスゴく安い。

  番組予算はテレビ局から制作会社、そして派遣会社という具合に流れる。
  川でいうところの下流に位置する派遣会社は、何%かを会社の取り分として抜き、残った金額を派遣されたスタッフに支給する。

  この何%という数字が、これまた会社によって違ってくる。

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