テレビの裏側をコッソリ暴露! 謎の業界人集団「チーム・スパイス」の業界裏日誌

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「これって、本当にTがやるって言ってるの?」

  新しいテレビ番組が立ち上がる時というのは、ものすごく労力がいる。
  番組の作り方には正解がないからだ。
  これまで成功してきた番組のノウハウを踏襲すれば、数字(=視聴率)が取れるかといえば、決してそのようなことはなく、誰もが手探りで制作を行っていく。

  それは制作スタッフに限らず、出演者たちだってそうだ。
  とくにメインMCを務める大物タレントともなると、平静を装っているように見えて、初回の視聴率や世間の評判をいたく気にする傾向がある。

  人気タレントTがメインMCを務める番組がスタートすることになり、初回の顔合わせで、いきなりTの“座付き作家”のHが会議にいるメンバー全員に冒頭の言葉を放った。

  “座付き作家”というのは、タレントが抱えているブレーンであり、そのタレントが出演するレギュラー番組の構成を務めることが多い放送作家のことだ。

  タレントのことを知り尽くし、今何を考え、どんな番組をやりたいのか、的確に把握している立場にある。
  そのため、大物や気難しいタレントの座付き作家は、制作スタッフに重宝されている。
  あのタレントのことを知るには、アイツ(=座付き作家)に聞けば大抵のことは分かると思われているからだ。

  制作スタッフというのはさまざまな人たちで構成されていて、それぞれ役割がある。
  例えば、放送作家で見てみると、番組の企画を0ベースから考える作家もいれば、企画がある程度固まってから“ネタ出し”、“台本書き”として参加する作家もいる。
  また、主なキャスティングが決まると、メインとなるタレントの座付き作家も入ってくる。

  もっとも、当初からそのタレントありきという番組企画の場合は、座付き作家が中心となって番組の骨子を作っていくケースもある。

  タレントTの座付き作家Hは、今回途中から新番組の会議に参加することになった。
  企画はT本人と所属事務所に一旦確認してもらってあらかた固まっており、あとは最終的に細かい部分の確認をしてもらえばOKというところまできていたのだ。

  ところが、Hはその流れをまったく知らなかったのか、本当にこの企画はTがやりたがっていることなのかと、その場にいる全員に詰め寄ったのだ。

  どこの世界にも、“虎の威を借るキツネ”はいる。
  力を持つ人間の威光を利用し、上から目線でモノを言う。

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