中国・内モンゴルで腺ペスト感染者 当局が予防策を強化

中国内モンゴル自治区バヤンノール市当局は5日、住民1人が腺ペストに感染したと発表した。同市は予防策を強化している。

当局の発表によると、腺ペストに感染したのは牧夫で、現在は隔離されている。症状は安定しているという。感染経路などは不明。

当局は4段階の警戒レベルのうち2番目に低い、警戒レベル3を発令した。ペスト菌を持っている可能性のある動物の狩猟や食用が禁止される。また、感染の疑いがある場合に報告するよう人々に求めている。

腺ペストは死亡する恐れのある細菌感染症だが、一般的に入手可能な抗生物質で治療できる。

最初に腺ペストの疑いがあるとの報告があったのは4日、バヤンノール市ウラド中旗にある病院だった。

命取りとなる場合もあるが、治療可能
腺ペストは周期的に世界中で報告されている。

2017年にはマダガスカルでのアウトブレク(大流行)で300人以上が感染した。

モンゴルでは昨年5月、齧歯類(げっしるい)のマーモットの生肉を食べて感染した2人が死亡した。

モンゴルの首都ウランバートルの世界保健機関(WHO)職員はBBCに対し、マーモットの生肉や腎臓を食べることは、健康のための民間療法と考えられていたと述べた。

マーモットはペスト菌を持つことで知られ、モンゴルでのペスト感染に関係していることが多い。マーモットの狩猟は違法だ。

リンパ節の腫れが腺ペストの症状の特徴だ。感染から通常3~7日で発症するが、インフルエンザと症状が似ていることから初期の段階で見分けるのは難しい場合がある。

しかし、黒死病として悪名高い腺ペストがエピデミック(感染流行)を引き起こす可能性は低い。

「14世紀とは異なり、現在では我々はこの病気がどのように伝染するのか理解している」と、米スタンフォード・ヘルスケア病院の感染症医師、シャンティ・カッパゴダ氏はニュースサイト「Heathline」で述べた。

「我々は予防の仕方を知っているし、効果的な抗生物質を投与して感染患者を治療することもできる」

14世紀に黒死病が流行した際には、アフリカやアジア、ヨーロッパ各地で約5000万人が死亡した。

最後に恐ろしいアウトブレイクが起きたのは1665年、英ロンドンの大疫病で、ロンドン市民の約5分の1が死亡した。19世紀には中国とインドでペストが大流行し、1200万人以上が死亡した。

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