「力いっぱい、演歌です!」をキャッチコピーに今月17日に『下町純情』でデビューする演歌歌手・辰巳ゆうと(20)が16日、東京・銀座の山野楽器本店でデビュー記念イベントを行った。
辰巳は、大学進学を機に出身地・大阪から上京。
山川豊や氷川きよしらが在籍する「長良プロダクション」し、都内の大学で学業に励む傍ら歌手デビューに向けての修行として昨年2月から「演歌のストリートライブ」を東京・赤羽、大塚、錦糸町など下町を中心に約80回実施し、今作でデビューを果たす。
事前に配布された整理券を受け取ったライブ観覧希望者やマスコミ関係者、約100人が詰めかけたが、辰巳は「こんなに大勢の方に来て頂き、ありがとうございます。今日は、最後まで精いっぱい、力いっぱい歌わせて頂きますので、最後までお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます」。
続けて、「デビュー曲『下町純情』は、下町を舞台にした人生賛歌です。昭和テイストなノリのいい、歌いやすい曲となっておりますので、みなさまにもぜひ覚えて頂き、歌ってくださるとうれしいです」と笑顔であいさつした。
その後、辰巳は客席から「ゆうと」コールが沸き起こる中、紺色のスーツ姿でデビュー・シングル『下町純情』をはじめ、同カップリング曲『赤羽ものがたり』、『北へ帰ろう』、昭和の名曲『赤いランプの終列車』を披露すると、最後はフルコーラスで『下町純情』を熱唱して会場を盛り上げた。
カップリング曲『赤羽ものがたり』については、「何故、赤羽という地名が付いているかと言いますと、ストリートライブを初めてやらせて頂いたのが赤羽だからです。一番多くの回数やらせて頂いているのも赤羽で、僕にとってストリートライブの原点でして、赤羽に行くとさらに気が引き締まり、もっと頑張ろうという気にさせてくれる場所です。『下町純情』とはまた違った大人の雰囲気の曲で、こちらも大切な1曲です」と明かした。
歌唱後には、20歳のバースデーケーキもプレゼントされ、感激もひとしおの辰巳は「明日、デビューということでワクワクしています。僕は事務所の先輩の氷川きよしさんを尊敬していますので、氷川さんの背中を目指して頑張りたいと思います。氷川さんのコンサートは小さい頃から見させて頂き、ずっとあこがれの存在です。何度かお会いしましたが、その都度、温かいお言葉をかけてくださっています」。
20歳の抱負を聞かれると、「(誕生日は)何もない平凡な一日を過ごしましたが、20歳になったので、自分の行動に責任を持たなければという決意をしました」と語った。
演歌が大好きな祖父母の影響で、幼い頃から数々の演歌を覚え、歌ってきたそうだが、「祖父母はもちろん、家族や親戚が一丸となって応援してくれていますので、みんなの期待に応えたいですし、これからたくさんのみなさまに愛されるような演歌歌手になりたい」と意気込んでいた。